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向精神薬依存症被害者は自ら声を上げましょう! [Anti-psychotropic drugs]

私が13年以上前に自律神経失調症とパニック障害から訪れた心療内科で処方された向精神薬によって薬物依存症になり、断薬を試みたものの失敗した経緯は『私、どうしても薬[向精神薬]やめられないんです!』(Kindle版)で明らかにした。私のような被害者がはたしてどのくらいいるのか、そもそも患者に被害者という自覚すらない場合が多いため、推測すらできない現状だ。
向精神薬は覚醒剤、ヘロイン、大麻などの麻薬同様、脳内の神経伝達物質に作用する(とされる)ため、抗精神病薬も含め、それぞれ重大な副作用があり、しかも薬物療法中心の日本の場合、いわゆる多剤大量処方によってかえって症状を悪化させる例が後を絶たないが、なかでもうつ病患者や不眠症患者など、精神医療への敷居が比較的低い「心の病」に罹りながら、処方された薬がヘロインよりも強力な依存性があるとされるベンゾジアゼピン系あるいはそれに類する抗不安薬や睡眠薬による依存症が大きな問題となっている。今まで命に関わるような重大事例がほとんど発生していないため、表面化することがなかったとはいえ、患者=被害者の生活基盤を奪い、精神的・肉体的・経済的に被る損害は計り知れない。
欧米諸国では1ヵ月以内の短期使用が原則とされているベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬等が、日本では強い依存性という重大な副作用が医師から患者に説明されることなく漫然と数ヶ月から数年にわたり投与されるケースが無数にある。しかも、単に依存性があるだけでなく、耐性が形成される(効かなくなる)ため、患者は症状がよくなるどころか、薬をやめられないだけでなく、医師の安易な処方によって多剤大量服用の悪循環に陥り、ますます薬物に依存する地獄へと落ちていく。
さすがにここ数年、学会内部でもこれを問題視する声が起きているようだが、製薬会社のコントロール下に置かれている学会に、多くを期待することはできない。
今こそ、私のように自らが依存症の被害者であることに気づいた者、そして減薬・断薬を試み、成功した者、失敗した者――すべての被害者が起ち上がって声を上げる時だ。
過去の歴史を見れば、薬害被害者の救済は被害者自身、またはその家族が起ち上がってたたかわない限り、勝ち取ることができなかったことを教えてくれる。いや、薬害だけではない、水俣病に代表される公害被害者、原爆による被爆者、原発事故による被曝者……交通事故やDV、ストーカーの被害者に至るまで、被害者自らが起ち上がって声を上げない限り、被害者が救済され、加害者が応分の罰を受けたことがなかった。
本来の病状、そして、薬物によってさらに加重された症状を抱えながら立ち上がり、たたかうことは、私自身もとてもしんどいし、決意のいることだが、まずはできることから始めるしかない。
そこで私が考えたのは、国・厚生労働省へ、私たち被害者のあらん限りの要求事項を並べ立てた署名簿をつきつけ、被害者の声を届けることだ。具体的には下記の原案(たたき台)をもとにして署名文をつくり、Change. orgによってネット署名を集めるという方法だ。
被害者の皆さん、そしてこの問題に関心を寄せるすべての皆さんに、ご支援、ご支持をお願いしたい。まずは、賛同される方は、「いいね!」や「nice!」を押して賛意を示してください。それから、署名活動は私一人では無理です。居住地(岡山)の制限からも、首都圏で動いていただける方の協力が是非とも必要です。できれば、過去に署名活動に取り組んだ経験者の方にご協力いただけると心強いです。さらに願わくば、医療関係者、弁護士などのサポートをいただければ、鬼に金棒です。
また、下記の原案はあくまでたたき台なので、それに対するご意見もコメントでどんどんお寄せください。
皆さんの反応を見て、今後の具体的なスケジュールを考えていこうと思います。(昨年、facebookに「向精神薬被害者の会」をつくって同志を募りましたが、全く反応がなかったので、今回も不安があります。)
*要望事項はあくまで被害者のあらん限りの思いであり、私自身、すべて実現するどころか、ひとつさえ実現するにはそうとうの時間を要すると思っています。しかし、最初の声を上げない限り、永遠にそのひとつさえ実現することはないでしょう。
要望書(原案)

1.ベンゾジアゼピン系向精神薬・睡眠薬の継続投与の禁止
①厚労省はベンゾジアゼピン系をはじめとする依存性の強い抗不安薬・睡眠薬等の薬物の1ヶ月以上にわたる継続投与を禁止するよう、医療機関に強力な通達と指導を行うこと。
②①にもかかわらわず、それらの薬剤を継続投与することによって患者が被ることになりかねないリスクよりも、明白に患者の治療にプラスになるという客観的な事情なしに、1ヶ月以上投与を続けた医師に対しては、罰則規定を含む強制的な対処が可能となるような法改正を図ること。2.減薬・断薬治療
①すでに1ヶ月以上にわたり1.①の薬剤を継続投与されたために薬物依存に陥った患者へは、医師が責任を持って専門的知識を動員して減薬・断薬治療を行うことを義務化するよう、通達・指導すること。
②①にもかかわらず、離脱症状のために減薬・断薬が果たせない患者に対して、国は希望する患者の断薬をサポートするために、専門知識を備えた医師、臨床心理士等を配置した専門機関を、少なくとも各都道府県に1ヵ所以上設置し、無料で患者を受け入れ、入院または通院治療を行うこと。
3.補償
①現在までに1ヵ月以上の1.①の薬剤投与によって薬物依存症に陥った患者を、国は薬物依存症被害者として認定すること。
②認定被害者に対しては、治療費・薬剤費・入院費等一切の医療費を無料化すること。
③認定被害者に対しては、本来の症状によるもの以上の、または適切な治療を受けていれば早期に治癒していた蓋然性に照らした、1.①の薬物によって受けた精神的・肉体的・経済的損害を賠償すること。
4.精神医療改革
国・厚労省は、精神科医・心療内科医をはじめとする医師、関連学会、製薬業界、研究者ら、薬物依存被害を招いた日本の薬物療法中心の精神医療を抜本的に見直し、精神療法中心の精神医療への変革を図るべく、医療報酬体系の見直しを含む制度改革のための組織を立ち上げ、そこに3.①の認定被害者を含む患者代表を複数加えて、当事者の意見を謙虚に聞いて施策に反映させること。
[右斜め下]

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土師昌紘

僕は向精神薬を飲んでもうすぐ2年がたちます。でも、薬は一行に増え続けるばかりです。多分、精神科の医師が儲かるからだと思います。僕はリスパダール、ニューレプチル、エビリファイを飲んでいます。知能の低下や筋硬直、さらには本がまともに読めなくなっています。
何とかなるといいのですが・・・
by 土師昌紘 (2018-06-05 09:53) 

土師昌紘

先ほどコメントした土師です。
もしよければメールaaammmwa@outlook.jpに返信いただければ幸いです。
by 土師昌紘 (2018-06-05 10:02) 

正論者

日本の精神病院は、向精神薬を大量投与し、日本国賢法で保障されている①基本的人権・②参政権・③最低限の文化的生活を剥奪、多くの廃人と死者を出し、莫大な税金を浪費している。
精神病院は、自民党を結託し上記悪魔の理療を堂々と実施し、バカな野党も黙認している。

by 正論者 (2019-06-11 12:10) 

賛同者

精神病院団体・製薬業界・自民党は、票と金で釣るんでいて、精神病重症者は、餌食になり、無法地帯だ!
1971年、国連の「向精神薬条令」を日本は、守っていない。
人格破壊する非科学的組織「日本の精神病院」の存在を許す野党・マスメディは、全て解散しろ!

by 賛同者 (2019-06-11 14:22) 

一国民

日本人は、「津久井やまゆり園」の大量殺人事件に精神科医師が二名も関わっていて、「御咎める無し」法律的に麻薬と同等に危険な「向精神薬」を日本の精神病院で金もうけのため使用させるべきでない。
by 一国民 (2019-06-11 14:40) 

一読者

欧米では、患者の理解を得て、一種一錠で試行、適正な一種一錠を決定が、患者は、完治する。
向精神薬(神経伝達遮断薬)は、麻薬同然に人格を破壊し非常に危険。
by 一読者 (2019-06-14 12:13) 

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