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キエフ化する東京を実感 [No Nukes]

ツイッターを見ていると、よく都内の通勤電車で急病人が発生し電車が遅れたとか、なかにはホームに横たわる人の写真付きでそれをツイートするものもある。そんなツイートを見ていて、私は「ちょっともりすぎ?」「ことさら騒ぎすぎ?」と、半信半疑だった。
私がかつて都内に電車で10年ほど通勤していた頃は、日常的によくあった遅延理由は、ポイント故障など電車の運行システム上の問題、踏切事故や人身事故、それに乗客が網棚に置き忘れた荷物を駅員が捜索するため、などだった。急病人発生というのはあまり記憶にない。

自著『亡国記』のプロモーションのために、23日の代々木公園の集会に合わせてほぼ1年ぶりに上京し、都内に滞在している。そして集会の翌日、朝のラッシュ時に小田急線に乗った。すると、アナウンスが流れ、踏切に車が立ち往生したのと、どこかの駅近くで急病人が発生して停車したため、電車に遅れが出ているという。さらにしばらくすると、小田急線に乗り入れている千代田線でも、急病人が発生したため、大幅に時間に遅れが出ているという。立て続けのことだった。しかも車掌は、「具合の悪い方は早めに乗務員にお申し出ください」というアナウンスを何度か繰り返した。
これにはさすがに私も驚いた。実は冒頭紹介したようなツイートが事実なのかどうか、上京したらぜひ確かめてみたいと思っていたので、私はもはや、それを疑いのない事実と認めざるを得なかった。単なる偶然とはとても思えない。
東京電力福島第1原子力発電所の4つの原子炉が爆発して大量の放射性物質が広範囲に撒き散らされてから、あと半年足らずで5年になる。物忘れの激しい日本人は、もうフクシマのことなど過去のことのように思っている人も多いようだが、原子力緊急事態宣言は発令中で、事故はなにひとつ収束していない。これから「直ちに影響のなかった」健康被害が徐々に出てくる時期を迎えるのだ。
チェルノブイリ原発事故から来年で30年を迎えるベラルーシやウクライナでも、未だ放射能被害が絶えることがない。東京程度に汚染されているといわれるウクライナの首都キエフでは、事故後生まれた子どもたちの健康状態が極めて悪く、体育の授業をまともに受けることができるのは2人に1人くらいだという。
すでに福島県内では子どもの甲状腺がんが70倍以上の異常な高さで発生しているのをはじめ、様々な健康被害が生じているようだ。首都圏の通勤電車内での急病人の発生も、放射能被曝から身を守ることを避けていると、そのうちとんでもない事態になることを示す重要なシグナルと深刻に受け止める必要があろう。
ただ、今回の上京で、私は何人かの人々に会う機会があったが、原発や放射能に無自覚な人なら大いに警告して注意を促すところだが、みな原発に反対し放射能にそれなりに備えている人々なので、面と向かって私の体験した事実を述べるには何かしら気が引けるものがあった。
最後は、ひとり一人が現状を正しく認識して判断し、自分のとるべき行動を主体的に決めていくしかない。ただ、未成年の子どものいる親は、私だったらどんな無理をしてでも、西日本へ移住するだろうことは確かだ、とだけは言っておく。実際、私の家族は、今現在首都圏には誰も住んでいない。



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