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民進党 蓮舫代表、山尾志桜里幹事長に期待する! [Politics]

9月の民進党代表選に蓮舫氏が出馬を表明した。先の都知事選で名前が挙がり、もし出馬していたら小池百合子を破って都知事になっていた確率が高かったろうが、それを蹴って満を持しての代表選出馬と思われる。

無残な野党の敗北
私は先の参院選に先立ち、野党共闘では改憲勢力の3分の2は阻止できない、安倍を倒すことができるのは市民新党の結成だけだと主張してきたが、不幸にもその予測の前半は的中してしまった。後半については、小林節氏が孤軍奮闘して「国民怒りの声」を立ち上げたが、笛吹けど踊らず、不発のまま期待外れの結果に終わった。そして、唯一希望の星であった三宅洋平の選挙フェスも、覚醒した市民の動員力こそピカイチだったが、サイレントマジョリティとの断絶甚だしく、残念な結末を迎えた。彼が山本太郎と夢見た日本版ポデモスの結成も露と消え果てた。
そして迎えた都知事選は、野党共闘の無残な敗北をもたらした。鳥越俊太郎は遠くサンダースの足下にも及ばず、対する小池百合子はカネの汚さだけはヒラリーばりだが、内実は日本のトランプに近い。海外の右翼ポピュリストは正直に自分の思想・意見を吐露し、大衆を扇動するが、日本のそれは本心をひた隠し、もっぱらイメージで勝負し、有権者はそれに踊らされる。
恐らく安倍晋三は、18年末までの衆議院の任期を最大限に引き延ばして、その間に緊急事態条項の”お試し”改憲に打って出てくるだろう。そしてそれが通れば、維新の道州制や公明の環境権とかを取り込みつつ、自民改憲案も妥協するふりをしつつ、国防軍創設家族条項など、押さえるところはしっかり押さえた全面改定案を提示し、乗り切る作戦だろう。
その間、時間との勝負で、勝てると踏めば任期途中での衆議院解散を仕掛けることも十分ありうる。

選挙は祭りだ
そうしたとき、次の衆議院選で野党が勝利し、安倍を退陣に追い込む可能性は1%でもあるのだろうか? 改憲は安倍が目論むほどスムースにいくとは限らない。”お試し改憲”以前の総選挙も考えられる。いずれにしろ、次の総選挙で野党が惨敗すれば、日本の議会制民主主義はその時点でシャットダウン、強制終了を迎えることになると覚悟を決めなければならない。次の総選挙が今までのように自由にたたかえる最後のチャンスということだ。
野党共闘もダメ、市民新党もだめ、日本版ポデモスも、三宅洋平が100人、山本太郎が200人起てば可能だろうが、残念ながら彼らは1人ずつしかいない。だったら、残るはいくら色褪せ手垢にまみれていようと、野党第一党の民進党に期待する以外、現実的な道はなかろう。
ただ、今までのようなやり方では絶対に選挙に勝てない。野党共闘に統一名簿をプラスしても勝てない。発想そのものを変えなければならない。
三宅洋平がいう「選挙は祭り」というのは確かに正しい。日本に限らず、世界共通に、選挙は祭りだ。いくら政策だ、有権者の冷静な判断だなどと宣っても、選挙の帰趨を決するのは、政治家の扇動とそれになびく国民の情念だ。2009年の民主党の政権交代だって、「漢字の読めない首相」、「自民党賞味期限切れ」というマスコミの煽りがあり、その流れに乗った民主党が、マニフェスト政権交代というイメージ選挙に勝利しただけだ。そして、その各党のマニフェストをまともに読んだ国民が、果たしてどれだけいただろうか?
選挙はしょせん祭りだ。立派な神輿、派手な山車をしつらえ、そこに見栄えのいい御仁が担がれる。それを多くの人々が担いだり引いたりして神輿同士、山車同士が激しくぶつかり合う。それを見物する観衆が興奮のるつぼに包まれ、ひいきの神輿や山車に加勢する。
中にはリオのカーニバルのように、国中が興奮のるつぼに包まれる祭りもあるが、このところ日本の祭りはずっと低調を極めている。魅力的な神輿や山車がめっきり減ったからだ。祭りじゃなくてまるで葬列のようだ。こんな祭り、誰も見に来やしない。一部の祭り好きは一生懸命神輿を担いで盛り上がるが、一般の人々は家にこもってシラけているだけだ。

民進党.jpg

国政へ女性の大量進出を!
民進党の代表選に蓮舫氏が起つという。またとない民進党再生のチャンスだ。なんせ、彼女は都知事選に立候補していたら小池百合子に勝ち得た唯一の人物だ。これ以上の神輿はいない。前原誠司氏は「時流が私を求めているかどうかも踏まえ判断」するなどと言っているが、誰もあなたを求めていない。リベラルの枝野幸男氏もダメ。官房長官時代の「直ちに影響はない」があなたに一生ついて回るだろう。ここは蓮舫擁立で党内がまとまるべきだ。
そして、幹事長には是非とも山尾志桜里氏を大胆に起用してもらいたい。これで国民の民進党に対するイメージが180度変わるだろう。
次は選挙戦略だ。まず是非ともやってほしいのが、候補者の4割は女性にすること。もちろん女なら誰でもいいわけじゃないのは、新内閣の閣僚を見れば一目瞭然。擁立過程で、思想・信条、政治へかける情熱等、しっかり見極めなければならない。そして、選挙公約にクォーター制の導入を掲げること。有権者の半数は女性だ。これで彼女らを味方につけよう。
それから、当然思想・信条、政治へかける情熱が前提になるが、著名人も積極的に擁立してもらい、比例区に立てて集票マシーンになってもらう。この国の著名人は、自ら新党の下に立ち上がる意気地などないが、既成政党から声がかかればホイホイ応じる人はけっこういるだろう。ましてや民進党執行部が腹をくくり、必死で出馬を要請すればなおのこと。そういう人も、当選したらそれなりの役割を果たしてくれるだろう。少なくとも、どこかの党の頭空っぽタレント議員たちより、よほどよい仕事をしてくれると思う。
さて、これで見栄えのいい神輿と担がれ役たちが整った。そうしたら、この間の国会内外のデモや選挙で培ってきたコアな市民を結集して担いでもらう。
あとは威勢のいいかけ声だ。シンプルなほどいい。蓮舫! 蓮舫! 多くの女性を国会へ! 蓮舫! 蓮舫! 庶民の手に政治を取り戻せ!
踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損、損! 選挙に行かなきゃ損、損! そうして祭りを最高に盛り上げよう。
その結果、議員に占める女性の割合が劇的に増加すれば、自ずと政治もいい方向へ変わっていくだろう。なんせ、日本の国会議員に占める女性議員の比率ランキングは100位をはるかに下回り、報道の自由度ランキングどころの騒ぎではない。日本の政治の腐敗、堕落、政治家の質低下、国会の幼稚園化の主な原因も、まさにここにこそあるのだから。

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