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心病む人必読! 現代日本の病巣=精神医療入門書『精神医療ダークサイド』 [Anti-psychotropic drugs]

ある朝突然男が押し入り、寝ている女性を布団にくるんで車で拉致し、精神病院へ強制入院。そりの合わない母親が病院と組んで「医療保護入院」させたのだ。彼女は統合失調症と診断され、8ヶ月間入院させられた。
仕事のストレスと妻との離婚騒動からアドバイスを求めて行った心療内科で、「副作用は軽いので、ちょっと試しに飲んでみませんか。」と勧められた薬を飲んだばかりに薬漬けにさせられ、営んでいた飲食店を閉店に追い込まれた男性。
やっとの思いで、日本ではまだ少ない精神医療訴訟を起こしても、裁判官の無理解と偏見から裁判で救済される道もほとんどない現状。
精神医療.png読売新聞医療部で「精神医療ルネサンス」を担当していた佐藤光展記者が出した『精神医療ダークサイド』(講談社現代新書)は、日本の精神医療の驚くべき現実が細大漏らさず網羅されているので、精神的に疲れて精神科か心療内科でも一度受診してみようかと思っている人々に、ちょ~と待った!これを読んでからよ~く考えて見ましょう。それでもあなたはそこに行く勇気を持ちますか? と問う、患者(予備軍を含めて)のための最新版日本の精神医療入門書になっている。
実は私も半年前に記者から取材を受け、本書のなかで自著『私、どうしても薬[向精神薬]やめられないんです!-向精神薬依存症者の激白-』も紹介されている。
著者は精神医療の存在意義そのものを否定しているわけではない。「よりよい精神医療のありかた」を求めている。しかし、現実を見ると、いざ心を病んだとき、信頼して通える医者、病を治してくれる医者を見つけるのは至難の業であることも認めている。
私は自著にも書いたが、高校時代に強度の強迫性障害を病み、一時期「一家皆殺しの妄想」を抱いたことすらある。しかし、私はそのことを誰にも言わず、一人苦しみ、大学進学を機に、無意識的に認知行動療法的な突破口を見つけて病を克服したのであるが、もしその時、親に話して精神科へでも行っていたら、当時はもちろん、今でさえ、即「他害の恐れあり」ということで措置入院させれら、統合失調症の烙印を押されて、下手をしたら抗精神病薬によって廃人同様の状態にさせられ、一生閉鎖病棟に隔離されていたかもしれない。
その後も、学生時代に自律神経失調症とパニック障害を患ったが、幸い自律訓練法を行っている良心的な医師の紹介を受け、何とか克服。しかし、40代になって妻との離婚へ至る軋轢や仕事、家事・育児のストレスが加わって、再び自律神経失調症とパニック障害を患い、当初は「カウンセリング」を求めて心療内科に通うようになったが、そこはカウンセリングとは客寄せの看板に過ぎず、「薬はいつになったら減らせますか?」と再三質問したにもかかわらず、いつの間にか薬をやめられない体にされてしまった経験の持ち主だ。そして、昨年、12年に渡る服薬から断薬を試みたが失敗。地獄の苦しみを味わった。
私が精神医療の罠にはまった13年前とは異なり、今は本書を含め、日本の精神医療の恐るべき実態を暴露する本もたくさん出版されている。また、ネットを検索すれば、様々な精神医療の被害体験談を読むことができる。精神的に疲れている皆さん! どうか自分を病気と決めつける前に、調べてください。そして、病院に行かなくても治す方法がないか考えてみてください。そして、どうしても医療の助けが必要だと判断するのなら、情報収集の限りを尽くして、百に一つあるかないかの、あなたの病気を本当に治してくれる医者を見つけ出してから行ってください。
それから、どうか、子どもだけは、やれ発達障害だ、不登校だ、引きこもりだというような理由で、絶対に精神科・心療内科に連れて行かないでください。子どもの人生を台なしにしてしまいます。私が幼少期に悩んだ場面緘黙症もしかり。(認知)行動療法が効果があるという主張もありますが、今の日本で医療につなげるのは危険すぎます。本人は苦しいでしょうが、場面緘黙はほとんど学校を卒業すると治るものです。一生苦しむより、数年だけ我慢したほうが、どうしようもない今の日本(の学校教育現場)の状況では、次善の策というやつです。
講談社現代新書というメジャーな形態で出された本書がベストセラーになって、これ以上精神医療=精神医療ムラの犠牲書が増えなくなることを心の底から願っています。

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