SSブログ

自律神経失調症に柴胡桂枝乾姜湯 [Anti-psychotropic drugs]

自律神経の弱い私は、元々夏が苦手だった。そのうえ、向精神薬、とくにベンゾジアゼピンを常用するようになって自律神経系を撹乱されて以来、夏はもちろん冬の寒さもしんどくなった。その上、私が精神医療ムラの罠にはまって以来、日本の夏はそれまで考えられなかったような猛暑に襲われることが多く、ますますしんどい思いをするようになった。
『のむな、危険!』でも述べたように、私は3年前の秋から半年ほど減断薬を試み失敗したが、その時通った漢方系の心療内科で処方されたのが柴胡桂枝乾姜湯だった。減断薬の離脱症状を緩和する目的で出されたのだ。秋といえば私の体調は春と並んで好調な時期なので、減断薬期間中は、後に離脱症状が顕著になる時期も含めて、柴胡桂枝乾姜湯が果たして効いているのかどうかを実感することはなかった。
また、断薬を諦め、再びSSRIとベンゾジアゼピンの服用を開始した後も、半年ほどは体調が元に戻らず辛い時期が続いた。とりわけその年の夏は希にみる猛暑となり、文字どおり青息吐息の状態だったので、かかりつけの心療内科で柴胡桂枝乾姜湯を処方してもらった。しかし、私の体調が減断薬前の状態に戻ったのは本格的な秋になってからだったので、その時も柴胡桂枝乾姜湯がどれほど効いているのか、正直実感はなかった。

saiko.JPG

昨年は冷夏で天候不順が続いたお陰で、私は何とか夏を乗り切ることができた。しかし今年は、エルニーニョ現象で昨年同様の冷夏が予想されたにもかかわらず、梅雨明け以来のこの猛暑だ。私はたちまち体調を崩してしまった。2年前ほどのしんどさではないが、私は早朝にウォーキングを済ますと、日中は家に籠もって何とか暑さをやり過ごす毎日だ。
それでも当初、手に力が入らない、鈍い耳鳴りがする、頭が締め付けられるような感覚がある、胸に圧迫感がある等々、しんどい状態が続いた。そんな時、柴胡桂枝乾姜湯の飲み残しがあることを思い出し、少しでも症状が和らげばとの思いで飲んでみた。
驚いたことに、その日のうちに効果が現れた。翌日からは、猛暑以前の体調に戻った。私は正直、今まで神経に効くとされる漢方薬の効果をどこか侮っているところがあったのだが、今回、身をもってその認識の誤りを悟ることになった。
こんなことなら、今から15年前に心臓に異常を覚えて検査を受けたことをきっかけに、精神医療ムラの罠にかかることになる2、3年前から、毎年夏に限って自律神経失調気味になっていた時に、漢方薬局でも訪ねて柴胡桂枝乾姜湯を処方してもらっていれば、そもそも精神医療ムラの罠にはまることにはならなかっただろうにと、今さらながら悔やまれる。(実際、慢性的な胃腸炎になり、その頃漢方薬局を訪れ漢方薬を処方してもらったことはあったのだ。)
漢方薬に限らず、薬の効き方は人それぞれだ。私に効いたからといって、柴胡桂枝乾姜湯がすべての自律神経失調症の人に効くとは限らない。特に漢方薬の場合、同じ症状でも、その人の体質によって処方される薬が違ってくる。自己流に調べてネットで購入などという安直な方法は慎むべきだ。薬局、できれば漢方薬局に行って、詳しい症状や自身の体質を話し、自分に最も適した薬を出してもらうことをお勧めする。
そして、その薬が自分に合い、症状が緩和されることが実証されたら、薬局で買うのは高くつくので、できれば医者に行ってその薬の処方せんを書いてもらうのがいい。保険適用されるので格段に安く入手できるし、薬によっては市販薬より1包当たりの量も多く効き目が違う。
今現在、精神科や心療内科に通っている人の場合は、そこで処方せんを書いてもらえばいい。そして、症状が改善すれば、いっしょに服用している向精神薬を徐々に減らすことを考えるべきだ。
しかし、そうでない人は、かかりつけの内科医その他の医師に処方せんを書いてもらうこと。漢方医院があればベストだ。だが、間違っても精神科や心療内科へ行ってはいけない。それから、内科医等では、医師に症状を話すと、いっしょに安定剤睡眠薬、あるいは抗うつ薬などを処方しようとする医師がいるかもしれないが、それは断固として断ること医者はあくまで保険適用される処方薬を出させるために利用するにすぎない存在であることを忘れてはいけない。

*付言すると、私は断薬失敗後、それ以前に服用していたSSRIとベンゾジアゼピン系の薬剤の服用を再開したのだが、SSRIは断薬しても特に問題がなかったことから、体調が戻ってしばらくしてから、再び減断薬を試み、難なく完全断薬に成功した。だから、今飲んでいるのは、ベンゾジアゼピン系のリボトリール0.5mgだけだが、強力な依存性があり、激しい離脱症状を伴うこの薬をやめるのは容易ではない。特に私の場合、自律神経が元々弱い上にベンゾによりそれがいっそう撹乱されてしまったことに加え、季節の変化に敏感に反応し、体調がいいのは春と秋だけで、冬も厳寒になると厳しい。だから、こうした激烈な日本の気候の下で断薬するのは正直不可能に近いと思っている。将来的に、例えば同じ温帯にありながらも寒暖の差が少なく、日本でいえば年中春と秋しかないようなニュージーランドのような場所へ移住する機会を得たら、そこで2~3年の歳月をかけてゆっくり減断薬に挑戦してみようと思っている。もちろん、漢方やサプリ等、それをいっそう確実にサポートしてくれるあらゆる方法も併用しつつ。



nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

すずめ

こんにちは。
試してみて良かったのでお知らせします。
マザーチンクチャーという薬草をアルコールに漬けたものです。
ペットボトルの500mlの水に20滴くらいいれます。
一日かけて少しずつ飲みます。
薬害にも合うものもあるそうです。

それからこちらもよかったら。
「来たれ男性」http://ameblo.jp/homoeopathy-wk/entry-12069243881.html

冬の憂鬱にも、助かっています。
by すずめ (2015-10-01 13:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。