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右急斜面新党雪崩ー左派・リベラル派は第三極を死守し、希望を取り戻せ! [Politics]

大政翼賛会へと雪崩打った1940年的様相
政局がにわかに1940年的様相を帯びてきた。小池「希望の党」に民進党が合流する方向で調整を進めているらしい。「希望の党」には小泉純一郎はもとより、小沢一郎、菅直人まで色目を使っている。今のところ、民進党内リベラル派からは離党して市民共闘の新党結成などという動きは一切聞かれない。毎日新聞の最新の世論調査でも、衆院選の投票先として「希望の党」は18%で「自民」の29%に次いでいる。今後、さらに支持を伸ばすことが予想される。まさに政友会、民政党が「勝ち馬に乗り遅れるな」と雪崩打って大政翼賛会へと合流していった1940年の悪夢を思い起こさせる。
小池はアベにも劣らない無責任さで都知事を辞任して選挙に出馬するとの噂も聞こえ、このまま進むと6月の都議選の再演で、「希望の党」が第一党に躍り出ることも十分にありうる。その場合、アベ「自民」の敗退は不可避で、念願のアベ退陣は実現するだろうが、日本会議が陰で操るアベ「自民(公)」+小池「希望」の極右改憲勢力が、大政翼賛会同様に議席の8割を占め、「小池首相」の誕生というような悪夢も現実と化すかもしれない。

左派・リベラル派は市民新党結成を!
こうなったら、左派・リベラル派に勝ち目はない。左派・リベラル派はアベ打倒とともに、衆議院に一人でも多くの左派・リベラル派議員が占めることを目標に、新党結成及び戦略的共闘を実現しなければならない。
具体的名前は控えるが、民進党内にも「希望の党」への合流をよしとしない強固な護憲派が少なからず存在するものと信じたい。この期に及んで自己保身及び「護憲派の議席を守るため」という名目で「希望の党」に身を置くことはナンセンスの一語に尽きる。2002年の民由合併時には自由党内極右派議員も民主党へと合流して次第に淘汰されたが、今度はその逆の憂き目を見ることは火を見るより明らかだ。また、2012年末の野田自爆解散の折には、民主党から未来の党とみどりの風が分離したが、この期に至って分裂は許されない。小異を捨てず大同につくことが要だ。
民進党内リベラル派+自由党共同代表・山本太郎+社民党に、この間野党共闘を訴えてきた市民連合をはじめとする市民団体・市民がより主体的に参加することによって市民新党を結成する以外に生き残る道はない。できれば共産党も百年近い歴史に終止符を打ち、イタリア共産党→左翼民主党→民主党の例に倣って合流するのが望ましいが、それは望み薄だろう。そうであれば、次善の策として、アベ政権打倒・憲法と民主主義の擁護・即時原発ゼロ・消費税引き下げ・大企業と富裕層への増税・北朝鮮への融和政策等で政策協定を結び、統一名簿を含む選挙協力を実現する以外にない。
問題は供託金をはじめとする選挙資金だろうが、アメリカのようにクラウドファンディング形式で全国の有志市民から募ればいいのではないだろうか? また、小池旋風に対抗するためには、現職議員以外にはできるだけ知名度の高い候補を立てなければ、地盤も看板もない候補者に勝ち目はない。それこそ、前川喜平氏・古賀茂明氏・金子勝氏・白井聡氏・室井佑月氏・山口二郎氏等々といった錚々たる候補者を擁立しなければ、数十議席の獲得は無理だろう。そうした方々にはこの国の危機と国民、とりわけ次世代を救うために身を挺する決意をしていただく必要があろう。

左派・リベラル派が民主主義と個人主義を守り育てる
世界でこの国ほど保守的な国民を私は知らない。戦後の混乱期には他国なら革命が起きていただろうがこの国には起きず、天皇制と財閥、戦争犯罪人が延命し、55年体制成立後の「保革対決」の時代には、実質的に革新勢力は保守の2分の1の地位に甘んじてきた。そうした保守王国を支えてきた精神風土は個人主義と結合した民主主義ではなく、明治期に再編強化されたムラ社会と家族主義の結合であった。
今、極右勢力の台頭の前に、民主主義・個人主義がムラ社会・家族主義に飲み込まれようとしている。その先にあるものは個人が国家に従属して命を捧げる専制政治にほかならない。つい2年前の戦争法=安保法制問題の折には観念でしか語られなかった戦争が、今や北朝鮮のミサイル・核問題を前にして、にわかに現実味を帯びた問題として国民の前に提示されている。今こそ左派・リベラル派が反戦・平和を声を大にして叫ばなければならない。
そしてまた、森友疑獄加計疑獄問題を選挙後の新体制でも執拗に追及し、たとえアベが野に下りたとしても、議員辞職、逮捕・投獄まで追い込んでいけるのかも、ひとえに左派・リベラル派の頑張りにかかっている。この国から民主主義の火を消してはならないのだ。

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