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原発ゼロを迎える夜に『日本滅亡』を読んで再稼働なき日本の未来を! [No Nukes]

昨年5月5日夜に北海道電力泊原発3号機が停止した後、7月1日に関西電力大飯原発3号機が再稼働して以来、今夜大飯原発4号機が停止し1年と2ヶ月半振りに再び原発ゼロの日を迎えた。しかし、人々の受け止め方は昨年5月の時とはかなり違っている。あの時は、脱原発運動の成果であるわけでもないのに、何かしらお祭りムードめいたものが漂っていたが、今夜は台風18号が日本列島に接近する中、粛々とその瞬間を迎えつつある。
あの頃は、これを機に、このままこの国に原発が再稼働することがなくなるのではないかという微かな期待があり、だからこそ、それから6月以降の“紫陽花革命”の花も開いたのだが、今はその熱気もどこへやら、この「原発ゼロ」もせいぜい4ヶ月ほどのつかの間の夢であるという諦めとも絶望ともつかぬリアリズムが、私を含む多くの市民の心を覆い尽くしているのだろう。
確かに、脱原発は政治的に敗北した。政治の力でこの国を脱原発の方向に変えることは、現時点では限りなく不可能に近い。だから私は国民の多数派を政治的に巻き込むための曖昧な脱原発という旗を降ろし、少数派でも旗幟鮮明に自らの主張を貫くための反原発という旗を掲げることにした。
日本滅亡表紙.jpgそして私は、今私に、私の能力を活かしてできる反原発運動として、ペン(キーボード?)の力で人々の意識を変える反原発文学を目ざして、『日本滅亡』を書いた。
kindle上梓から2日、幸いこの2年余の間に培ったTwitterの仲間の皆さんの力もお借りして、順調な滑り出しを示し、すでに数百部がダウンロードされ、見知らぬ読者の方のカスタマーレビューもいただいた。猛暑の中、頭を絞ってひたすらキーボードを叩き続けた甲斐があったと、まずは胸をなで下ろしている。
私は、この小説で描いた世界が、このまま安倍政権によって原発再稼働=原子力ムラ全面復活の道を許せば、2017年といわずとも、いつか必ずこの国を襲うことが避けられないと固く信じている。それは私の考えに過ぎない。しかし、少なくとも確実にいえることは、日本の未来は第2のフクシマの可能性について0%~100%の可能性の中にあるものの、再稼働を認め、ひとつでも多くの再稼働、さらには新設を認めれば、それはどんどん100%に近づき、逆に再稼働を認めず、どんどん廃炉にしていけば、限りなく0%に近づいていくという単純明快な事実である。その両極の可能性の狭間で、民主党政権は2030年代に原発ゼロを目ざすという中間の可能性を選択しようとしたのだが、安倍政権の目ざすものはそれを100%の方向へ修正するものだった。
そしてまた、第2のフクシマが2011年のフクシマより被害が少ないか、またはこの小説をも凌駕するものか、その可能性も無限のグラデーションの中にある。
と同時に忘れてならないのは、現実のフクシマ自体が、実際の何分の一もの大きさに事実を歪めて流布されているという現実だ。そして、現実から目を背け、そこから逃避する者は、いつか必ず現実から手痛いしっぺい返しを受けるということである。
『日本滅亡』は、その現実へ目を開くための一助となるものと信じている。
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