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精神科医がついに精神科の欺瞞を語った-『薬を抜くと、心の病は9割治る』 [Anti-psychotropic drugs]

dt_978-4-903773-19-3.jpgここ数年、多剤大量処方の日本医療のインチキさを暴露する本の出版が相次いでいる中、精神医療もその例外でなく、内海聡著『精神科は今日も、やりたい放題』をはじめ、薬漬け医療を告発する本が多々出ているが、私の知る限り精神科医自身がその実態を暴いた本はなかった。『薬を抜くと、心の病は9割治る』(素朴社)の著者銀谷翠はナチュラルクリニック代々木の院長を務める現役精神科医。しかし、その論調は「ここまで言って同業者の圧力・脅迫はないんかい?」と危惧されるほど、歯に衣着せずにずばりと本質をついている。
日本の精神医療のデタラメさ、薬物療法の恐ろしさについては、すでに精神医療外部から上述書などで様々に指摘されているのでいちいち述べないが、例えば「新型うつ」を広めるのに一役買った「進歩的精神科医」のK批判、無知な精神科医で自ら向精神薬に手を染める者はいるが、製薬業界の社員に薬を飲む者はほとんどいないといったエピソードには、思わず手を打ってしまう。
著者が院長を務めるナチュラルクリニック代々木では、食生活の改善と細胞(膜)栄養療法[サプリメントの使用]を薬物療法の代わりに行っているのだが、本書の後半はその説明にあてられ、いささかPR書っぽくなっている。しかし、向精神薬依存症者の薬を抜く減薬・断薬治療には、日本では漢方薬やサプリの使用、食事療法が併用されることが多いので、その内容には胡散臭さはなく、逆にいちいち納得させられる。私自身は、サプリについては健康であれば摂る必要はなく、現に私自身、目を使う仕事なのでブルーベリーエキスのみ飲んでいるだけだが、薬のために細ってしまった神経細胞を元に戻すために必要な栄養素をサプリで補うという理屈には納得がいく。
いくつか紹介されている症例もその説得力を補強している。私も一昨年に試みて失敗した断薬治療を、ここで受けていたら成功していたかもしれないと、少々後悔の念が湧いてくる。(多少お金は余分にかかっただろうが。)
現在、精神科や心療内科のクリニックに通っているすべての患者の皆さんに、ぜひ一読をお勧めしたい。自分の受けている精神医療に対する認識が一変すること間違いないし、危険な薬頼みの現状を自ら変えなければならないという気持ちになると思う。
〈関連〉
厚生労働省は精神安定剤や睡眠薬等(=ベンゾジアゼピン系薬剤)の1ヶ月以上の継続投与を禁止する行政措置を!

[右斜め下]


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ノブロー

今や精神科、精神薬による社会問題が次々と浮き彫りにされる中で、良心に駆られ製薬会社や学会からの嫌がらせ、バッシングを恐れずこういった告発をされる医師が増えている一方で、日本の自殺者統計は下がりはじめています。これは、日本の景気が回復したとからだとか、そんなことではなく、単に精神科が厚生省の指導で精神薬の乱発にたいする指導を強化したからだと思います。薬をやめると病気が治るというのは、精神疾患に限ったことではないでしょう。
薬のないらいい健康な社会を作りたいですね。
by ノブロー (2015-01-19 19:23) 

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