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民進党の処方箋ー参院民進+衆院無所属+まともな希望=「保守党」で自民支持層を取り込め [Politics]

「わたしも民主党は解体すればいいと思っていたし、リベラルが結集する党ができればいいと思っていました。毎回鼻をつまみながら民進党に投票することもあったけど、立憲民主党が出来たことで、本当に喜んで投票した。」(LITERA 12.16)この室井佑月氏の発言は、去る参院選で立憲民主党に投票した多くの人々の思いを代弁するものだろう。民進党(民主党)は、いってみれば頭や手足が3つくらいあるアメーバのような、それぞれが勝手気ままに動こうとして身動きできないグロテスクな動物のようなものだった。私もこのブログで7月下旬以来、「民進党は解党し、党内リベラル派は社・自とともに市民主体の市民新党結成を!」等と何回か訴えてきたが、それが立憲民主党というかたちで第一歩を踏み出し、きっちりとした結果を出せたことを喜んでいる。
しかし、旧民進党や民主党に対するようなこうしたもどかしさを感じてきたのは、民進党を支持してきたリベラル層に特有なものではないと思う。毎回自民党に投票している保守層も同じだろう。第2次アベ政権の発足以来、「腐っても自民党」と思い投票してきた人々も、政権が長期化するにしたがい、特に年初以来のモリカケ騒動を経て、前回の総選挙では鼻をつまみながら自民党に投票した人も少なくないのではなかろうか。「ほかに適当な政党がないから」という理由で。
21世紀に入って顕著に進行してきた国民の政党離れ、棄権行動の理由はいくつかあり、このブログでも指摘したように、そのいちばんの理由は民意を反映しない小選挙区制にあると思うが、そのほかにも、民主党→民進党がリベラル派の有権者の思いから遊離すると同時に、自民党がこの国では常に多数派を占める穏健な保守層の思いから遊離して、極右へと変質したこともあるだろう。そのことは、世論調査で「自民党」が打ち出す個々の政策にはほとんど反対が多数を占めるのに、支持政党では相変わらず「自民党」が第一党を占めているねじれた現実が証明している。

今、民進党が揺れている。立憲民主党という核分裂を起こしてますます身動きがままならない状態に陥っているようだ。今の民進党はもはや私のテリトリー外なので、Twitterでつぶやく程度にしてきたが、あまりに歯がゆいのでひとこと言わせてもらう。処方箋は簡単だ。参院民進党と衆院の民進系無所属、それに隠れアベ派を除いた旧民進系希望の党が一緒になって、中道保守政党を結成すればいいだけの話である。結集軸は平和(憲法)を守る、脱原発、極端な経済格差の是正等、改憲右派勢力を除いた旧来の自民党的政策を掲げればよい。
つまり、立憲民主党がリベラル勢力の結集軸となることに成功したように、新「保守党」は旧来の自民党支持層の結集軸となるのである。この国にはリベラルな国民が常に2割弱は存在する。一方、どんなことがあっても変わらぬ保守層はその倍の4割ほどいる。その4割ほどは自民党を一貫して支持し続けてきたのだが、アベ政権で自民党が極右政権に変質してしまったから、今新しい保守政党を結成すれば、それは4割の保守層の潜在的な受け皿になる可能性を持っているということだ。
そして、この「保守党」がリベラルの立憲民主党はもちろん、左翼の共産党まで含む野党共闘を組んでたたかえば、現行の小選挙区比例代表並立制の選挙制度でも、アベ「自民党」に圧勝できる勝算が生まれてくる。
繰り返しになるが、この国の国民は徹頭徹尾保守的である。左翼の革命・変革へのアレルギーはもちろん、本来なら極右の革新も嫌い、漸進的な社会の変化と平和な生活を好む。しかし、左へのアレルギーは強いのに対して、右に対しては免疫ができているのか、それほど抵抗感がないため、保守の看板を掲げたまま、実質的に極右政策を実行しても気づかないことが多いのだ。
だから、今民進党が中心になって新党を結成し、「われこそは保守本流、自民党の嫡子です」と叫べば、アベの化けの皮を剥がし極右の正体を丸裸にすることができるし、野党共闘でモリカケ、スパコン、リニア等、アベの腐敗ぶりを追及すれば、案外あっさりとアベを退陣に追い込むことができるかもしれない。
しっかりしろ! 民進党。その奇っ怪なアメーバの着ぐるみから出てきて、保守という二本足でしっかりと立ち上がれ!

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